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声を忘れた歌姫 ~ トラワレノ キミ ~
第7章 あとがき

ミステリアスで、とにかく危ない雰囲気のスミヤさん。

男性視点で話が展開していくので、彼の心境もほんの少し、垣間見えたでしょうか?

短編にすると決めていたので話はあまり掘り下げませんが、今回の物語のテーマに、彼は適任だったと作者は思っています。



「 届かない悲鳴は無惨にも

 存在しないものとして片付けられる。

 彼女は声を失ったわけじゃないのに。

 憐れだね…リリア 」




皮肉です。

『 歪んだ三重奏 』を読んで下さった方なら、この台詞を言うスミヤの憤りが伝わるでしょうか?

リリアは、声に出すことさえ諦めた彼とは違う。

ちゃんと叫んでいた。なのに、届かないのです。

それを憐れと──スミヤは言っています。




では、お読みくださった皆さんへ

このありがたさを文字だけでなく「声」でも届けたい!そんな気持ちで感謝を伝えます。ありがとうございました。




__________________弓月 舞



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