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わけありっ、SS集!
第5章 痴女お姉さんと僕

 ーー再び聴こえてきたのは別のだった。しわがれているけど聞き慣れた声。

「……あれ、おばあちゃん?」

 目を開けるとそこは、おばあちゃんちだ。自分の家よりさらにド田舎にあって、夏休みや冬休みは毎年泊まりにきている。おばあちゃんちは雪国だ。毎年雪かきを手伝ったり、雪だるまを作って遊ぶ。
 そうだ……今日も僕、雪で遊んでたんだ。いつも禁止されている山の中にこっそり入ったら、帰れなくなっちゃって。寒くて震えていたら、変な格好のお姉さんに……。
 あ、あれ? そういえばお姉さんは?

「お姉さんが、僕をおばあちゃんちに連れてきてくれたの?」
「お姉さん? 何を言っとる。山の入り口に倒れていたんだよ、おまえは。まったく、あれほど山には行くなと言ったのに。それにしても、お姉さんというのは誰だい? 世話になった人なら、礼をしなくてはいけないね。詳しく話しなさい」

 僕は頷いて、お姉さんのことを覚えている限り詳しく話した。外見とか、声とか、変な話し方とか。ロリ声とかコスプレイヤーの意味がわからないみたいで、おばあちゃんは所々首をかしげていたけれど、全部話し終えると、ほっとしたような顔で笑った。
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