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私を見ないで
第2章 5年3組
5年生のクラス替えの日。
始業式のあと、屋上で新しいクラスの発表があった。
1組の先生から、生徒の名前が呼ばれて順番に並んでく。
仲の良い友達はすでに呼ばれてて、同じクラスになれなかったことが悲しくて仕方ない。
それでもまだ呼ばれてない子の中から、話をする子を探してく。
だって、今年は林間がある。
来年には修学旅行がある。
このクラス分けは大事なんだ。
まだ残ってる子の中に、今まで一緒のクラスになってない、名前を知らない男の子がいた。
名前は知らないけど、通学路が違うけど、確かお家はそんなに離れて居ない。
だから、知っている子。
その男の子と私は同じ先生に名前を呼ばれた。