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向日葵
第7章 愛と孤独
 ーーヒヤヒヤが止まらないーー

 この女は、心底私を憎み、陥れようと何かを仕掛けてくるのは予想がつく。
白石も白石だ。
挨拶が済めば、適当にはぐらかせばいいものを……
知らないとはいえ、わざわざ地雷の側に私を置くなんて…
自称モテないには理由があるもんだと、白石にイライラしていた。
また、この間の様に届いたグレープフルーツジュースをくるくるとストローでかき混ぜる梨花。
一口飲み、『美味しい!』と可愛い声で言う。
女の武器をこれみよがしに魅せている様で厚かましいたらありゃしない!

 「秋津さんの家はご近所なんですか?」

 「あっ、いえ、たまたま買物の帰りにお腹空いてしまって…
ここに寄ったらすみれが居て……もう、凄い偶然!」

 「そうでしたか…
凄い偶然ですね!
お腹空いているなら何か頼んで下さいね。
ご出産楽しみですね。いつ頃ですか?」

 「再来月なんですよ」

 「それはおめでとう御座います!」

 「有難う御座います」

 「あっ、川上さん、それと……例のFAXの件は大丈夫だからね!」

 「白石さん!」

 何を言い出す気なの!?

 
 
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