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向日葵
第7章 愛と孤独
 白石ともう一杯だけ飲み直し、帰り道を並んで歩いた。

 「仕事、辞めるだなんて事は言わないで下さいよ!
俺は、一生懸命仕事に打ち込む川上さんを見ているのも好きなんです」

 「辞めません。
仕事は私の生きる支えなんです。
今日は本当に有難う御座いました。
梨花とは埋められない確執があったんです。
でも、白石さんに丸く治めて頂いて感謝してます。
私には、白石さんの様な知恵はないです。
感情に走ってしまい、修羅場になるところでした。
有難う御座いました」

 「ドキドキしましたよ。
秋津さんの機嫌を損ねない様に話すにはどうしたら良いか?
脳みそフル回転です。
それと……君を守りたかった。
今日は酔いました。
押し殺そうとしている気持ちが口から飛び出します」

 「白石さん…
FAXは本当の事なんです。
だから、梨花は嘘を言ってません。
それに、私は……そこまでされるくらい、梨花を傷つけていたのかもし…白石…さ…」

 グッと引き寄せられ、抱きしめられる感触。

「少しだけ…
あなたの口を黙らせたい。
何も言わず、このままで居てくれませんか?
ほんの少し温もりが欲しい。
届かない気持ちまであなたに向けない様にしますから…」

 「白石さん…」

 「酔った俺を許して」


 私がビアンでなければ、あなたの様な人を好きになったと思います。
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