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向日葵
第8章 愛の痛み
 「白石さんはカッコイイです!」

 「有難う。
カッコイイけど、川上さんは俺に惚れないんだろ?」

 「それでも、カッコイイです!
私は、白石さんの様な人になりたい!」

 「俺?
もっとカッコイイ奴は沢山居るよ!
でも、俺は自分が好きかな?
不器用にしか生きれないけど、そんな自分でいいんだって思うからさ…」

 「そんな白石さんをカッコイイと思います!」

 「有難う。
君には思いを遂げられそうにないけど、今の言葉で救われる。
だから、君の好きになった人も、君の良い所を沢山知りながらも、今日を迎えるしかなかったんじゃない?
良い恋したのなら忘れたりしないですよ」

 「白石さんの言葉で私も救われてゆきます」

 「なら良かった!
明日はもう少し元気になれよ!
急がなくていいから、少しずつ元気取り戻して、いつか100%の川上すみれに戻って!」



 白石智はカッコイイ。
格好良すぎて、私には似合わない。

 優しくて、元気にする言葉を沢山知っている男。

 「また明日な!」


 社の前で別れた時、ニコッと笑うと見える八重歯が可愛かった。
仕事が出来て、心が温かくて、スーツの似合う男。
こんな人の奥さんになれば幸せなんだろうと思わせる男。

 好きになれたら楽なのに、それが出来ない。

 心が痛かった。
届かぬ想いを抱いて、もがき苦しむ事を望んでしまう。

 ーー全く、うまくいかないもんだーー

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