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向日葵
第8章 愛の痛み
 何度も何度も読み返した。
でも、返信を送れなかった。
どんな言葉を送ればいいのか?
分からない。

 葉月が初夜を前に自分の元に逃げてきてくれるんではないかと、数%足らずのバカみたいな希望も最期まで捨てなかった。
そうなったら、全てを犠牲にしてでも葉月を受け入れようと心の準備までしていた自分が滑稽に思える。

 
 最期まで選ばれなかった自分が悔しい、この気持ちに心は支配されて天邪鬼にもなった。


 裸の葉月が男と抱き合う姿が脳裏を掠める。

 あの乳房に愛撫をして、乳首を舌で転がされ、つい喘いでしまう葉月。

 神聖な濡れた朝顔の場所は開かれて、男の指で掻き回され、蕾にむしゃぶりつく様に舌が這う。
溢れ落ちる雫を啜り、硬くなったペニスを剥き出しにし、葉月の中へと入ってゆく。

 葉月は嫌がりながらも、抵抗出来ずにペニスを受け入れ、女となった。

 何度も何度も葉月の中に入り、自分のモノとばかりにお構い無しに刺し続けたのであろう…

 愛しい恋人が他の男に抱かれた夜。

 私は一睡も出来ずに嫉妬と戦った。

 それでも、私が一番に愛されたいと願ってしまう、弱い女の心がそうさせているのだと……

 ーーどこまでも私は女なのだーー
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