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向日葵
第1章 愛を契る
教習所での再会は、私達の関係のきっかけとなり、この後の二人を大きく左右した。
顔を合わせる機会が増え、お互いの連絡先を交換し、行ける時は一緒しょうなんて、女子のありがちな会話をしてみたり、終わってからはお茶、食事などを楽しんだ。
そうする事で、三島葉月と距離を縮めた。
運動神経の良い葉月は、自分だけ段階が進まぬ様、私にわざと合わせていたところもあった。
そんな葉月を不思議だとも思い、好意的に見る様にもなってゆく。
「すみれちゃんって、私が欲しくても手に入らないもの沢山持っている」
「えっ、何それ?」
仲良くなるに従い、苗字から名前で呼び合う様にもなっていた。
卒業検定を間近に控えたある日の教習所の帰り、葉月にお茶に誘われて、近くの喫茶店に寄った時に言われた。
正直、びっくりした。
高校時代の私は、どちらかというと大人しい方で友達も少なく、文芸部に所属していて、暇があると文庫本を読んでいたり、拙いポエムや小説を書いている様な正真正銘の地味子だったから。
顔を合わせる機会が増え、お互いの連絡先を交換し、行ける時は一緒しょうなんて、女子のありがちな会話をしてみたり、終わってからはお茶、食事などを楽しんだ。
そうする事で、三島葉月と距離を縮めた。
運動神経の良い葉月は、自分だけ段階が進まぬ様、私にわざと合わせていたところもあった。
そんな葉月を不思議だとも思い、好意的に見る様にもなってゆく。
「すみれちゃんって、私が欲しくても手に入らないもの沢山持っている」
「えっ、何それ?」
仲良くなるに従い、苗字から名前で呼び合う様にもなっていた。
卒業検定を間近に控えたある日の教習所の帰り、葉月にお茶に誘われて、近くの喫茶店に寄った時に言われた。
正直、びっくりした。
高校時代の私は、どちらかというと大人しい方で友達も少なく、文芸部に所属していて、暇があると文庫本を読んでいたり、拙いポエムや小説を書いている様な正真正銘の地味子だったから。