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向日葵
第1章 愛を契る
ー約束の日ー
教習所が終わると、葉月と近くのカフェでランチをした後に葉月の家に行った。
女子の憧れの街でもあり、お洒落な街と雑誌などにも紹介もされ、人気の高い駅で降り、暫く歩くと目の前に聳え立った高級マンションが見えてきた。
ーーまさか、ここ?
そんなわけないよね…
だって、ここ都内でも人気の一等地じゃない!?
声に出せない言葉を心で朗読していると、葉月はそのマンションの中へと入っていった。
私もその後を躊躇しながら追った。
中に入ってみると、そこは、一流のホテルのロビーを思わせる様な造りになっており、『おかえりなさいませ』とコンシェルジュが頭を下げて出迎えていた。
葉月は一礼をしてどんどん中に入ってゆく。
「すみれちゃん!
早く!」
葉月は驚く私の腕を掴み、やや強引にその中に連れて行った。
並んで歩いていると小声で葉月は言った。
「驚かないで!
親がお金持ちなだけよ。
私には相応しくない場所だけどね。
でも、期限付きの自由という代償を親に支払って貰っているだけなのよ」
葉月は悪戯なウィンクをし、私をどんどん引っ張りエレベーターの中に押し込む。
殆ど訳も分からず、?マークが頭に散乱しながらも、私はそこに居た。
15の数字を押し、どんどんエレベーターは上昇する。
「このマンションの1505室が期間限定の私の棲家。
驚いた?」
私は黙って頷く。
葉月はそんな私を見て哀しい顔で笑った。
教習所が終わると、葉月と近くのカフェでランチをした後に葉月の家に行った。
女子の憧れの街でもあり、お洒落な街と雑誌などにも紹介もされ、人気の高い駅で降り、暫く歩くと目の前に聳え立った高級マンションが見えてきた。
ーーまさか、ここ?
そんなわけないよね…
だって、ここ都内でも人気の一等地じゃない!?
声に出せない言葉を心で朗読していると、葉月はそのマンションの中へと入っていった。
私もその後を躊躇しながら追った。
中に入ってみると、そこは、一流のホテルのロビーを思わせる様な造りになっており、『おかえりなさいませ』とコンシェルジュが頭を下げて出迎えていた。
葉月は一礼をしてどんどん中に入ってゆく。
「すみれちゃん!
早く!」
葉月は驚く私の腕を掴み、やや強引にその中に連れて行った。
並んで歩いていると小声で葉月は言った。
「驚かないで!
親がお金持ちなだけよ。
私には相応しくない場所だけどね。
でも、期限付きの自由という代償を親に支払って貰っているだけなのよ」
葉月は悪戯なウィンクをし、私をどんどん引っ張りエレベーターの中に押し込む。
殆ど訳も分からず、?マークが頭に散乱しながらも、私はそこに居た。
15の数字を押し、どんどんエレベーターは上昇する。
「このマンションの1505室が期間限定の私の棲家。
驚いた?」
私は黙って頷く。
葉月はそんな私を見て哀しい顔で笑った。