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向日葵
第1章 愛を契る
取り敢えず、白い高級そうなソファに座り、窓辺を眺めた。
「夜景はもっと綺麗よ!
東京の灯りを独り占めしたくらいの錯覚を起こすわ」
そう言いながら、高そうなグラスにオレンジジュースを注ぎ、私の前に運ぶ葉月。
「有難う…」
そう言ってグラスを受け取り、オレンジジュースを飲んだ。
緊張でやけに喉が渇いた。
「和菓子の三島屋って、すみれちゃん知ってる?」
「知ってるも何も…有名な老舗の和菓子屋じゃない。
御中元やお歳暮でも家にも届いたりするよ」
「そう、なら今度そのお店の水饅頭の葉月を御馳走するわね」
「えっ!?」
驚く素振りを見せながらも、本当は葉月が次に何を言おうとしているのかは予想がついていた。
「私、三島屋の跡取り娘。
水饅頭の葉月は私の誕生を祝って作られたのよ」
「えっーー!!!」
ーー確信ーー
それでも驚いた。
和菓子の三島屋といえば、老舗の和菓子屋で御中元や御歳暮でもおなじみで和菓子の顔と言っても言い過ぎでないくらい、有名な和菓子屋。
都内のデパートにも進出し、業務も拡大していた。
ーーって事は、三島葉月は生粋のお嬢様!!
セレブなのは当たり前の事……
「夜景はもっと綺麗よ!
東京の灯りを独り占めしたくらいの錯覚を起こすわ」
そう言いながら、高そうなグラスにオレンジジュースを注ぎ、私の前に運ぶ葉月。
「有難う…」
そう言ってグラスを受け取り、オレンジジュースを飲んだ。
緊張でやけに喉が渇いた。
「和菓子の三島屋って、すみれちゃん知ってる?」
「知ってるも何も…有名な老舗の和菓子屋じゃない。
御中元やお歳暮でも家にも届いたりするよ」
「そう、なら今度そのお店の水饅頭の葉月を御馳走するわね」
「えっ!?」
驚く素振りを見せながらも、本当は葉月が次に何を言おうとしているのかは予想がついていた。
「私、三島屋の跡取り娘。
水饅頭の葉月は私の誕生を祝って作られたのよ」
「えっーー!!!」
ーー確信ーー
それでも驚いた。
和菓子の三島屋といえば、老舗の和菓子屋で御中元や御歳暮でもおなじみで和菓子の顔と言っても言い過ぎでないくらい、有名な和菓子屋。
都内のデパートにも進出し、業務も拡大していた。
ーーって事は、三島葉月は生粋のお嬢様!!
セレブなのは当たり前の事……