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向日葵
第7章 愛と孤独
 葉月から貰ったペンダントはその日から私のお守りとなった。

 次の日に会社に行くと、《川上すみれはレズビアン》というFAXの嫌がらせが流れていた。

 まるで異物を見るかの様な視線が私に突き刺さる。
そんな嫌がらせをする人間の検討はついていた。

 ギュッとペンダントを握り、『それが本当だとしても、誰かに迷惑かけたかしら?』と強気になった。

 レズビアンは差別されなきゃいけない人種ではない!
興味本位で真相を聞いてくる者も居た。
一応、社内で起こった出来事でもあり、嫌がらせを受ける程、何かのトラブルを抱えているのかと上司には問われたが、『プライベートの事を穿られる程、悪い事をした覚えもないし、こんな大人気ない悪戯を仕掛ける人の気がしれない!
仮に私がレズビアンだったら、会社や仕事に迷惑掛ける事なんでしょうか?』と聞き返したら、何も言えなくなり、質の悪い悪戯として処理され、私へのお咎めはなしという事でこの件は終わろうとしていた。

 
 あぁ、人から恨みを買うと、生き難くもなるものなんだと実感した。

 クシャッとなりそうな心を強く支えていれるのも愛なのだと。

 葉月から真の愛で支えられている私には怖いものなんてない!

 私は私。

 不器用でも愛を貫ける人が居る。

 それは私の救いでもあり、背筋を伸ばして堂々としていられる支えでもあった。


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