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第7章 愛と孤独

　「いろいろ気を遣わせてしまってすみません」

　「飯に誘っただけだよ。
まぁ、普段の川上さんなら誘えなかったかもね」

　「えっ？」

　「う〜ん
お硬い美人な雰囲気出しまくり。
俺なんかが誘ったら、鼻で嗤われそうな？」

　「ええ！！そんなー
私、そんなの全然ないですし、美人じゃないですよ！」

　「いやいや、高値の花ですよ、川上すみれさん。
君が入社した時から目を惹く美人だと思った。
だけどね、俺は自分のレベルってもん自覚してるし、ナイーブなとこあんのよ。
だから、誘って断られたら撃沈タイプでさ、その後気軽に声掛けられなくなったら仕事に支障出るしね。
だから、今日は少し勇気出したんだよ」

　「有難う御座います。
でも、ショックです…
お高く止まっているつもりないんですけど…」

　「ね！
人って勝手に自分の中でその人のイメージ作り上げちゃうとこあるでしょ？
だからさ、川上さんとこうしてプライベートで話さなきゃ分からないじゃん！
川上さんは普通の女子と変わらないさ」

　「普通？
白石さんの普通って何ですか？」

　「あっ、う〜ん
こうして一緒に飲んでいても、ドキドキしたり、見えない部分の川上さんが見えてきてワクワクするとこ」

　「白石さん、私は普通なんですか？」

　「俺には普通の女性にしか見えない」

　「あんなＦＡＸ騒動があってもですか？」

　「まぁ、ぶっちゃけ、ショックだったよ」

　「やっぱり…」