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向日葵
第7章 愛と孤独
 「気づかなかったの?
結構、川上さんは男子から人気あんのよ!
でも、誘いづらい雰囲気作る人だから、決まった人が居るんだな…って思っていた。
もうね、そのバリアを無視出来るなら、とっくに告ってましたよ」

 「えっ!?白石さん?」

 「あっ、ごめんね。
俺、酒の勢い借りて勝手に告ってるだけだし、今なら撃沈しても後悔しないからさ。

 ……ずっと、川上さんが好きだった。
君に会えるから、会社も仕事も楽しい……なんてね!」

 「ごめんなさい…
私、全然……」

 「あっ、いいよ、いい!
きっと、川上さんには、応えられないものに鈍感になるスイッチが備わっているんだよ。
それも生きてく上で賢い知恵だよ!」

 「……そうなんですかね?
鈍感に生きなきゃ、苦しい事ばっかりでした」

 「出来れば、その苦しみから解放されちゃえば楽になんのに…」

 「不器用過ぎで無理です…」

 「不器用か…
勿体無いねー
俺なんかはモテないから余計、女性に求められるのなら、簡単になびく弱さも備わっているよ!
だから、強みになる魅力もない。
川上さんと正反対なのかもな…」

 「それは、白石さんの買い被りです。
私はそんなに強くないです。
強くなりたくて、不器用に片意地を張る、出来損ないの女だって思ってます」
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