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続「辿り着く 先には」
第2章 『堕落』
何度も何度も舌を絡めて口内を犯す。想いが全てそこから伝わるかのようで、感じる気持ちが人より強い分絢音は聖のその奪うような愛に戸惑いながら、身を任せるしかないのだと思っていた。

「今すぐ此処で、犯したいわ。」それに驚いて、身を離した絢音が面白くて、さすがに声を出して笑った。
それには、流石に頬を膨らませて怒る絢音。

「やっばり、からかってるんじゃない!聖の意地悪。」
「からかってなんてないわ、ほんまのことしか僕は言わへんよ。木に手を付かせて、後ろから僕の指先で背中からゆっくりと、這わせて潜り込ませ絢音の固くなった場所を探り当てるよ。」

その台詞だけで、逝ってしまいそうになるのを堪える。そんな、顔が見たくて何度でも囁いて見たくなる聖だった。

「もう、濡れてるやな、そんな物欲しそうな顔は僕だけに見せてな。もう少し琵琶湖を楽しんだら、移動や。今、此処で本当にしたら絢音が本気で怒りそうやし・・・怒らせたいわけや無いしなぁ。」

そう言いながらもゆっくりと、引き寄せられた身体。抵抗しようとしたのに反対に吸い寄せられた。自分は本当にどうしてしまったのだろうと、そう思った。今まで、誰かに触れられようものなら手を叩き落としてきたと言うのに。聖だけが特別だった。所作が緩やかなのに、される行動が予測が着かないからその分掻き回される気持ちになるのだ。

「今までも、そうやって女の人達に同じ言葉で巧みに騙してたのね。」
「騙すだなんて、そないな事・・・」
「だって、いつもはゆったりとした動きなのに、こう言うときだけは手が早いんだもの。止めて、聖、人が来たら驚くわ。」

少しばかり人目につかない木々の影にいた二人。指先は既に胸の先端を摘まんでいる。さらりと行き来する指先がまるで羽のように軽やかに、揺れた。身体の芯が全てその指先に集中してしまうようだった。

「だから、そないな顔は駄目や。快楽に従順にはなってきたが、こないなとこで見られたら他の奴がこの顔を見るのは許さんで。こっち見ぃ。」
「そんなの、恥ずかしいから嫌・・・触らないでお願い。そんなことしたら逝っちゃう。」
「逝きたいんなら、ねだれ。いつでもお前はもう、快楽の虜だ。いい、顔になってきたわ。」
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