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続「辿り着く 先には」
第2章 『堕落』
指先が這い、もう片方がワンピースをたくしあげる。それを、押さえようとしても無駄だった。胸の先端を弄られ、足に力が入らず手も同じように無力だった。立ったまま抱き抱えられる形で、ゆっくりと侵略は開始される。

「従順な牝になりぃ、そうしたら沢山、可愛がってやる。どんなに、止めてと叫ぼうと、そんなことは聞かん。」足の間をせめてもの、抵抗で閉じていたが後ろから長い足を間に入れられ開かされた。はっとして見上げればそこには、唇の嵐だ。後ろから抱き止められ、片方は胸に、もう片方は下の口をかき回された。

明るい日差しの中に、しかも此処は外だ。いつ人が来るかは分からない。いくら、木々の影だと言えど興奮は押さえきれなかった。声が漏れないのは聖が唇で塞いでいるからに他ならない。ゆっくりと唇をずらしながら、耳元での囁き。

「ええ香りもしてきた、絢音の厭らしい蜜が香りを放って男共が気付いてしまうかもしれへんなぁ。でも、絢音は僕の物だよ。」微笑みが見えて、心が震える。ゆっくりと、行き来する指先に身体が震え、痺れが来る。こんなところで逝くほど、敏感だったのだろうかとそう考えていたら下の口から温かいものが出るのが分かった。太ももを伝う。

首筋に唇を当てられ、ぞくぞくとしてしまう。そんなことは本当に初めての体験だった。しかも外でなど一度も無かった。完全に自分の物となっているのを感じてほくそ笑んだ魔王。

「こんなに、濡らして欲しがり・・・厭らしいなぁ、絢音は・・・逝きぃ、声は出したらあかん。可愛い顔を見せてな。」ぐっと指先に力が入った。

身体中を痙攣させて逝ってしまう絢音を抱えた。呼吸が荒い。今すぐ此処で全裸にして晒し、その羞恥に、悶える顔を見てみたいと思った。何処でも従順に反応を示して、今までの奴隷の遥かに上を行く。感受性の強さなのだろうと深く感じていた。堕落の始まりは琵琶湖の不穏な空気と共に始まりを告げた。

抱き締めて、まるで力の抜けたマリオネットを抱えた聖。髪の毛に唇をうめて、口付けを落としてやる。

「もっと、もっといい子になりぃ。そうすれば、快楽は深くなる。」
「聖は本当に意地悪・・・こんなこと、恥ずかしいのに。」ゆっくりと、立たせてやった。
「親切の間違いやろ、逝かせてやったんや、絢音なんて言うんや?」唇を噛み締めていたが、渋々と口にする。絢音の表情を見逃さない聖。
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