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続「辿り着く 先には」
第6章 『再会』
転がり込むようにして部屋の扉を潜ると、荷物を放り投げるように玄関の横に置いて階段を上がる間もなく聖が長い手を伸ばし腰に手をかけてぐっと引き寄せた。待っての言葉などは、そのまま唇に飲み込まれてしまった。重なる唇が熱い、溢れる情熱と愛が口から全て流れ込むような気持ちがしてならない。

聖の唇が全てを奪って、絢音の手も上がった。首元を抱き締めて引き寄せる。お互いの体すらも邪魔だと思うほどに、唇と唇は引き寄せられ熱い吐息だけが漏れる。小さな絢音のうめき声と、熱い体が自分の沈んでいた心に火を灯す。

唇をあわせながらも、階段をもつれるように上がってベットに絢音を押し倒した。首筋に噛みつくように唇を這わせてから下から手が上がってきて太ももを撫でられるだけで揺らめく心がざわざわとする。

「待っていた肌だ、絢音の此処は本当に気持ちがいい。滑らかで、まるで吸い付くように僕の手を楽しませる。」弓なりになる体を押さえつけられる。
「あっ・・・・聖、だめ・・・」
「何が、駄目?こんなに、よう濡らしてもう此処は水浸しやよ。」ぐちゅぐちゅと音がするのが聞こえる。

「言いつけを守って偉いなぁ、下着は着けて来んかったか?ずっと、濡れたままならさぞ回りの厭らしい男達を刺激した事やろうなぁ。」羞恥心を煽られるのは魔王の手口だった。恥ずかしさで堪らなくなって、唇を噛みそうになるとまた唇を塞がれる。
「噛んだら駄目、言うたよ。痛みも何もかも与えるのは僕や。それに唇が可哀想やから。」

何度も啄むように口付けをされると、下半身が溶けてしまう気持ちがした。さわさわと、触れられる体が触られる度に全ての感覚が戻される気持ちがしてならなかった。

「お願いします、触って・・・」
「どこをや、はっきり言わな分からんわ。」声が冷ややかに降り注いでくる。魔王の言葉が聞こえる。

「下の口を・・・」
「下の口じゃあ、分からんへんなぁ。はっきり言うたら考えなくもない。して欲しいこときちんと、言うてみ。」此処まで来てもそんな、焦らしをされると本当に怨めしさが沸くだけだった。

「私の秘部を掻き回してください、ご主人様。」それに口端で笑ってから答える魔王にはまだまだ、余裕があった。それに、思案顔を見せてから答えた。
「絢音の言葉ではぎりぎりかなぁ、そこが。恥ずかしがり屋も、ほんま直さないとならんわ。」
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