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続「辿り着く 先には」
第1章 『絶対』

それに、口端で冷ややかに微笑む聖が憎らしくてならなかった。まだ、そんな抵抗が心に残っていることを聖は知っている。それが、聖の楽しみだった。今まで、意図も簡単に女達は落ちた。甘い言葉と、囁き、お前を愛しているよ。その言葉はまるで何かの呪文のように・・・
悲しみと痛み、辛さを持った女達が聖には分かっていたのだから。自分自身が持っている闇が深い分、それを感じ取れた。そして、その闇を消したくて女達を抱く。快楽の瞬間だけが聖に生を与えた。
指先には、絢音の唇が柔らかく頬は高揚し美しい瞳は自分だけを捕らえている。こんなにも反応を示し、なのにまだ抵抗の心を持って強い眼差しを寄越す。愛しまない筈がなかった。心が震える。今度こそ本当の真実の愛が此処にあるのかとそう錯覚できたからだ。
人を信じることは出来なかった。大きな裏切りも悲しみも、もう十分だったからだ。
「上手にねだりぃ、言うたやろ。まだ、瞳が抵抗してるわ、心の底から欲しがりぃ。もっと、もっとや、絢音。僕の愛に溺れろ。」
「聖・・!」
唇が侵食されるかのように、塞がれた。何度も、何度も奪われ、食べられる。息がすることすらもままならない。酸素が奪われ頭の中に再び光が訪れて、唇だけで逝かされる。体は痙攣し抱き締めることも叶わぬまま、下の口だけがひくひくと肉体的な快楽を与えられず痺れていた。
それこそが、聖の調教だった。魔王の思う壺だ、何度も何度も精神的に逝かされ、果てさせられ肉体が震えその穴を埋めてほしくて叫びたくなるのだ。
「ご主人様のを下さい!お願いします!聖、もう駄目よ!」
瞳を見て、満足げに微笑む。その顔を本当に憎しんだ程だった。いつも、余裕の顔をして自分を支配する。
「いい、ねだりやな。だったら自分からしぃ。」
目の前に出された、それを唇で触れると魔王から吐息と溜め息が漏れた。夢中になってそれにしゃぶりつく絢音を、本当に愛しそうに頭を撫でた後、髪の毛に手を滑り込ませそれを力を込めて掴んだ。
両手で掴み、口の中に固い猛りを、何度も何度も滑らせ絢音が嗚咽を漏らしてもそれを止めはしなかった。涙を流してるのを目にして、漸く酸素を与えると、それでもまだ睨む目を向けたことにぞくぞくと心を震わせた。
悲しみと痛み、辛さを持った女達が聖には分かっていたのだから。自分自身が持っている闇が深い分、それを感じ取れた。そして、その闇を消したくて女達を抱く。快楽の瞬間だけが聖に生を与えた。
指先には、絢音の唇が柔らかく頬は高揚し美しい瞳は自分だけを捕らえている。こんなにも反応を示し、なのにまだ抵抗の心を持って強い眼差しを寄越す。愛しまない筈がなかった。心が震える。今度こそ本当の真実の愛が此処にあるのかとそう錯覚できたからだ。
人を信じることは出来なかった。大きな裏切りも悲しみも、もう十分だったからだ。
「上手にねだりぃ、言うたやろ。まだ、瞳が抵抗してるわ、心の底から欲しがりぃ。もっと、もっとや、絢音。僕の愛に溺れろ。」
「聖・・!」
唇が侵食されるかのように、塞がれた。何度も、何度も奪われ、食べられる。息がすることすらもままならない。酸素が奪われ頭の中に再び光が訪れて、唇だけで逝かされる。体は痙攣し抱き締めることも叶わぬまま、下の口だけがひくひくと肉体的な快楽を与えられず痺れていた。
それこそが、聖の調教だった。魔王の思う壺だ、何度も何度も精神的に逝かされ、果てさせられ肉体が震えその穴を埋めてほしくて叫びたくなるのだ。
「ご主人様のを下さい!お願いします!聖、もう駄目よ!」
瞳を見て、満足げに微笑む。その顔を本当に憎しんだ程だった。いつも、余裕の顔をして自分を支配する。
「いい、ねだりやな。だったら自分からしぃ。」
目の前に出された、それを唇で触れると魔王から吐息と溜め息が漏れた。夢中になってそれにしゃぶりつく絢音を、本当に愛しそうに頭を撫でた後、髪の毛に手を滑り込ませそれを力を込めて掴んだ。
両手で掴み、口の中に固い猛りを、何度も何度も滑らせ絢音が嗚咽を漏らしてもそれを止めはしなかった。涙を流してるのを目にして、漸く酸素を与えると、それでもまだ睨む目を向けたことにぞくぞくと心を震わせた。

