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第8章 「破壊」

今、思い出してはならないと思いながらも、先程見たあの女物のルームウェアーが一瞬、脳裏を過った。だがそんな考えも吹き飛ばされるほどの快感が次々とやって来ては自分を拐った。

背中に這って行く、唇がまるで蛇の冷たさの感触のようで身震いが止まらない。絡まれていつか、息の根を止められてしまうような気がした。怖くなって振り返り聖の足元に頭を垂れて、上を見上げる。

「ご主人様も気持ち良くなってください。」ゆっくりと履いているものを下ろすと、固くなっているそれを優しく手で掴んでから先に舌を這わせた。じっと見つめられていることを知っていたが、それすらも感じさせられる一つとなっていた事を知ってなるべく目の前に集中したのだ。

口の中に含みゆっくりと舌で円を書くように舐めると、小さな声が聞こえて頭を撫でられたかと思うと両手で押さえられた。そのあとは、上下に頭を動かされる。喉元まで入る固いものが空気を奪い、咳き込みそうになるのを堪えながら舐めることだけは忘れなかった。その姿を見るのが本当に好きだった。

一心に舐めて奉仕をしている女の姿を目にして、征服した気持ちになった。だが、本当は心から全てを奪って壊してしまいたかったのが事実だった。気持ち良さに出そうになるのを堪えて、ぐっと身体を引き上げそこに四つん這いにすると後ろから間髪入れずにその猛りを体内に挿入した。悲鳴が上がる。

「ああーご主人様！熱いのが、熱いのが、刺さってる。」一気に突き上げられた快楽に寄って、背中が弓なりになった。動かされるとますます中が蠢くのが分かる。腰を使って、何度も何度も突き上げてやった。
「ええ、眺めやわ絢音。美しい白い肌がほんのりと紅くなって、気持ちええ声がそれをまた引き立ててる。もっと鳴け、僕の奴隷。淫乱に腰を自分から振って、ほんまに欲しがりになったなぁ。」ぱしんと音は響いて、その痛みに腰は跳ねてそして膣内はぐっと締まった。

「もっと、きつく締め。そうや、意識を持て。味わいながらも僕の命令をきちんと聞くんや。ええ子や、絢音。気持ちええよ。」手首を掴んでから、更に奥へとぶつけるようにして腰を動かすとまるで絢音は馬のように揺れた。