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びっちカノジョ 【2期目】
第5章 Scene.04
誰も居ないと思っていた崩れそうな掘っ立て小屋。
灯りも何も無い、六畳程の広さしか無い暗闇の中で、会いたくないコンビに出会ってしまった。
「…先客居たっスか…って………」
扉に背中を預けたヤスも気付いた。
「あぁっ。ヤスさんまでっ」
「あらぁ。アンタたち二人で…何を………」
アカネのニヤニヤした顔が苛立つ。
「それならぁ。こぉんな誰も居ない暗い小屋でぇ、アンタたちこそ何をしてたのかしらぁ?」
「っぐっ………あ、アタシたちはただ寝てただけよっ」
とんがり帽子は無いものの、相変わらずの紺色スク水姿。
何気に肩紐がズレ掛かっている。
「そ、そうだよっ。ボクたちは、ただ寝てただけで」
シュウの格好は着崩れひとつ無かった。
「大体、アカネと一緒に寝たからって、コイツと何かする気なんて微塵も起きな…ごはぁっ!?」
「それはそれで…どーなのかしらねぇ?」
右腕を伸ばしたままで低い声を吐き出すアカネ。
流石にアレは痛そう。
「坊ちゃんと嬢ちゃんが居るのは予想外だったっスけど………。状況……変わってねえっスよ?」