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びっちカノジョ 【2期目】
第6章 Scene.05
「………た、助かった…スね」
「………」
「ほ、ホント…よねぇ………」
「………」
「…こ、此処…どこ…なんだろ………」
「………」
アカネの沈黙が怖い。
アカネの叫び声と同時に意識を失い、再び意識を取り戻したら、全く知らない場所に居た。
当然ながら、囲んでいたモンスターの姿は無かった。
「てか…ホントに……此処…何処なのよ…」
辺りを見回しても木。
木々の間から日が射してきてる事から、夜で無いのは分かる。
けど、方角も何も分からない。
「ね、ねぇ…アカネ…?」
意を決したように、隣に居るアカネに声を掛けるシュウ。
「………」
無言のジト目。
「あ、え、えっと………」
うん。
アタシもあのアカネを前に狼狽えるしかないと思う。
「…じょ、嬢ちゃん…? せ、せめて、何処に飛んだかくらいは…っスね………」
「………」
「…うっ」
自分よりも小さいアカネの眼力に、ヤスでさえ狼狽えている。
「あ、あの…さ……」
「………」
アタシも頑張ってみたけどムリ。
ヘタなオトコよりも迫力有り過ぎる。
「………てかさ」
「は、はいっ」
ボソッと言葉を吐き出したアカネに、アタシ達は思わず正座に敬語。
「…何で………まともに服着てないの………?」