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びっちカノジョ 【2期目】
第7章 Scene.06
思っただけ。
思っただけなのに。
アレがフラグというものだったのかもしれない。
「グフフフッ」
「グフッグフッ」
うん。
アタシでもゲームで見た事ある。
てか、豪邸に襲撃に来た山賊に似てる。
頭がイノシシっぽい、腰巻き一枚だけのムキムキボディ。
右手には棍棒。
「オーク………だよねぇ………」
少し拓けたと思ったら、バッタリ出会したのはオーク。
ヤスとシュウの二人組じゃなくて、オークの二人組。
「グフッ…グフフッ」
「フガッフガッ」
裂けた口元からダラダラ涎を垂れ流して、ギラついた目で見てくる。
膝がガクガク震える。
山賊たちに輪姦され、ヤられまくった記憶がフラッシュバックしてくる。
傍にある木に寄り縋り、力の入らない震える膝で立ってるのがやっと。
いくらヤリマンマゾビッチでも、あの恐怖はやはり消え去って無かったみたい。
ジリジリとオークが詰め寄ってきた。