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びっちカノジョ 【2期目】
第8章 Scene.07
立ち上がって叫んでみた。
「っ?!」
ババッと何体もの狼男たちが地面に伏せてる。
「………なにコレ………」
オーク達は放置されてる。
「グフッグフッ…?」
「グフッ…?」
分かってない様子。
アタシも良く分かんない。
何となく言ってみたら、従っちゃってるんだもん。
「………チンチン」
ガバッと両手を前に垂らして起き上がる狼男たち。
「………うわ………」
「フフン。これは何のマネかなぁ?」
「お、オレらにこんな事させやがってぇっ」
「後でヒイヒイ啼かせまくってやるからなっ」
「イヤがっても止めねぇからなっ」
「………いやぁ………そんな恰好で凄まれても………」
牙を剥いて血走った眼で見られても、何だかちっとも恐くない。
「グフッグフッ…このメス……何者だ」
「グフッ…コイツらを手懐けるなんて凄ぇべ………」
「フフン…手懐けられなんか………」
「待てっ。待てだからねっ」
アタシの言葉通り、その場から一歩も動かない狼男たち。
驚く二体のオークを引き連れて、その場からササッと逃げた。