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びっちカノジョ 【2期目】
第10章 Scene.09
「それにもう、あんまり歩きたくないしぃ」
「ボクも何だか背中と頭がヒリヒリ痛いし………」
ずっと引き摺られてたからと言いたかったけど、アカネの鋭い視線を前に口を噤んだ。
「と、取り敢えず、無くなっちゃったのは仕方ないんだしぃ」
「まぁ、町に行けば何とかなるッスよね」
「アタシはご飯の心配しなくても良いしぃ………」
「あー………そうッスね」
両手で股間を押さえながら腰を引くヤスに距離を置かれた。
他人種とというのは分かってなくても、えっちしてナカ出しされてればお腹が減らないというのは分かってるヤス。
理由が分からずに首を傾げてる二人には、いちいち説明するつもりは無いけど。
「じゃ、じゃあ、先に進みましょ」
気を取り直して足を動かし出したアカネに続くシュウ。
その後をアタシとヤスが歩き出した時だった。
森の奥から、激しい物音が近付いてきた。
思わず立ち止まって振り返る。
徐々に大きくなる物音に、三人は自然と身構えていた。
アタシはぴんちゃんを抱き締める腕に思わず力を込めていた。
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