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びっちカノジョ 【2期目】
第12章 Scene.11
「確認だけどさぁ………。君の立場は分かってるよねぇ」
「………まぁ…な………」
山賊たちの顔が脳裏を過ぎる。
獣人たちの元締めとは手打ちにした筈なのに、突如として現れたコイツ。
「散々やられたくせに何を言ってんのさ。負け犬は負け犬らしくするべきだよ」
当然カチンときた。
同時に手も足も出た。
「…何やってんの?」
あっさりだった。
殆どその場から動かなかったコイツに歯が立たなかった。
「………まぁ…君は見込み有りそうだね」
「な、何をしや……っぐぅっ?!」
俯せて倒れたオレに手を翳したコイツ。
あの時の新しい玩具を見付けたような楽しげなコイツの表情。
忘れたくても忘れられねぇ。
手を伸ばされ続けてる間、体の中を何かが浸食してくる感覚が絶え間なくあった。
抵抗なんて出来なかった。
無様に伸びてるオレの体を何かが蝕んでいく感覚に耐えるしかなかった。
「うん。少なくともアイツよりは使えそうだね」