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びっちカノジョ 【2期目】
第3章 Scene.02
「毎度ありぃ」
豪邸の一階。
一番奥の広い部屋。
濃厚なメスの匂いを漂わせた空間から出て行く男の背中に、ベッドの上から声を掛けた。
「あ、あぁ………」
ヨタヨタと覚束無い足取りで姿を消した男。
「ふふっ………」
ベッドの下に置いた箱。
無造作に入れられた紙幣や硬貨。
プールサイドで視られながら生ハメセックスをしたのが効果的だったのかもしれない。
アタシのエロボディに目を奪われた男たち。
奥さんや彼女の目を盗んで、この部屋にやってくる。
彼女たちに対する罪悪感なんてない。
アタシが誘ってるわけじゃ無い。
男が勝手に来て、ヤりたがるからヤらせてあげるだけ。
文句なら自分の男に言えば良い。
アタシに言われても困る。
どうせ、『来るな』なんて万が一言っても、性欲を持て余した男が素直に聞くかなんて知らない。
その性欲を受け止めきれない自分をどうにかして欲しいと彼女たちに言いたい。
箱の中は増えていくだけだった。