この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
先生とわたし。
第7章 一期一会
それから2、3日経った朝のこと。
スクールバスのバス停に赤いスポーツカーが停まっていた。
なんだか気になるなぁ・・・
目黒ナンバーのMRSだよ・・・ここまであれで走って来たのかしら・・・
優は、九州のとある街に暮らしていた。
その時、車から若い男性が出てきて・・・
「優ちゃん!!!!!」
「あ!!! あの時のバイクのお兄さん!!!どうしたの?いや~ん、鳥肌が立つ。」
「仕事一週間くらい休みとったから会いに来てみた。」
「え~名前も住所もわからないのにどうしてここがわかったの?」
「ん…あの時、話してただろ。家、歩道橋の踏切越えたとこだって、学校には歩道橋の近くのバス停からバスで行くって。だからここに居れば、会えるんじゃないかって予感。」
「うれしい。びっくりしすぎて震えがくるよ。わたしなんだか気になってたの…こんなところに目黒ナンバーなんて…それもこんな朝早くから…なんか胸騒ぎがしたっていうか…」