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先生とわたし。
第7章 一期一会
優の買った炭酸飲料の袋を司は優に渡し、優は取り出したペットボトルを司に渡した。
ふたりは、ジュースを飲みながら話をした。
「疲れたねぇ~ふふふ ね、結構高くてちょっと感動でしょ?」
「気分いいね!今日は風が気持ちいい!」
「誘ってよかった!九州の思い出になる?」
「ワクワクしたよ。突然かわいい女の子に話しかけられて冒険に誘われて、立ち入り禁止の秘密の場所に案内されるなんて!ハハハ まるで物語の中にいるようだよ。優ちゃんありがとね。」
どこからともなく現れた、白いワンピースの長い髪の綺麗な少女・・・
はにかんだ笑顔で、違和感なく心に入ってきた・・・
それは、ドラマの一場面のようだった。
今までに感じたことのないシンクロした満足感と謎めいた高揚感を司は彼女に感じていた。
どこにも属さないようなふわふわした雰囲気を漂わせ、
優は、夢と現実の狭間に迷い込んだような不思議な感覚を、司に与えた・・・