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テルムの王都~シンシアの場合~
第3章 予算制約
娼館への起訴から裁判は、民事訴訟である。

さらに裁判は公平に行われた。
不可解なことだったが···

1週間の営業禁止と税金の支払いであった。

とはいえ、刑罰としては軽いものである。

ミューは不審に思う。

あたし、シンシアは、その理由が掴めないでいた。

魔術学院でもダークムーンの話題が時折上る。
とはいえ、税金の支払いによる、それらに同情的でさえあった。

あたしは、天文学者として魔素の観測を担当する。

惑星間に広がる魔素を測定するのは容易ではない。

惑星暦312年8月。

「報告です」

とあたし。王国会議。首都テルム。

「魔素の測定値は大きな変動があります。
したがって、魔法技術は長期的に不安定になるでしょう」

シュミルも頷く。

「税金の引き上げは必要でしょう」とシュミル。

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