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明治鬼恋慕
第16章 吐露


「リュ‥ゥ‥」


焔来の目は、リュウの──この様( サマ )を、憐れむかのような。

どんな酷い扱いを受けようと、哀れなのは自分でなくリュウなのだと…

それを知っている微笑みを必死なリュウへと向けたのだった。


怯えの色がリュウの顔に走る。


「…!? …っ…やめ て、…カハ!…笑わないで!」

「‥ぁぁっ、ぁ……!! ‥、アっ…!!」


それを誤魔化そうと強く腰を突き入れても、動揺した声は裏返ってしまう。


「ハァ…─ッッ…カハ!…ガハっ…!!」


そしてリュウは痛々しく咳き込み、切れるほどに噛み締めた唇を震わせた。



「…ハ‥…っ…落ちつ け‥‥!‥リュウ……」

「……ク……!? だま って……、黙ってよ……!!」

「‥!! ァ‥ッッ…‥う、…アっ‥!」

「泣きながらっ…喘いでればいいんだ!……焔来、なんか」


グッ....!

グリッ


「アっ‥!!」

「焔来なんか……!」

「……っ」


焔来をさらに支配しようと抽送を速くする。

しかし次第に、固いばかりだった内壁が出し入れに合わせて波打ち、僅かな柔らかさでリュウの肉茎を包むようになった。


「…ン…!?……っ…」

「ぁぁっ‥ア、…ぅあ」


リュウと焔来…二人は同時に眉を寄せて、甘く声を漏らす。

彼等のその反応は、互いを互いで煽った。


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