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明治鬼恋慕
第16章 吐露
「……あいつ等が……ぼくを、化け物にしたんじゃあないか……!!」
化け物になんてなりたくなかった。
「……こん な自分に…──ッ、なりたくなんて、なかっ‥たのに‥‥!!」
誰にも受け入れられず、失望し、憎しみを抱き──
本当の化け物に成り下がった自分が、今さら正常な思考なんて取り戻せる筈がない。
焔来に拒絶されるのも当然なんだ。
だから…こうやって力ずくで繋がることでしか、愛するものを支配できない。
もう、ぜんぶが、手遅れだから。
....
「…リュ‥‥─ッ…!! リュウ…!!」
「……ふ…ぅッ──ク…!! ……ハァっ」
「リュウ…!! め‥…目を、‥‥っ、開けろ」