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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第11章 睡眠姦 編 3-1  
暫くして理事長室にやって来た美奈を、深澤は諸手を挙げて迎え入れた。

無造作に後ろで一つにまとめた髪と最低限の化粧。ヨレヨレの白衣を着た女性らしい飾り気のない美奈は、深澤の態度に若干引き気味の表情をしながら勧められた席に着いた。

「で、例の薬ができたんだって?思っていたよりも早かったな」
「は、はい・・・予算が豊富にありましたので、頑張りました」
「そうかそうか、それでテストはいつするんだ?ん?」

身を乗り出し目を光らせて鼻息も荒く聞いて来る深澤を見て、まるで食事の前に待て、を言われた犬の様だと美奈は思った。

本当に男っていやらしくて、女の子の身体を汚す事しか考えていないんだから・・・
まぁせいぜい女子高生相手に楽しんでいるがいいわ・・・
それを利用して儲けさせてもらうから、ふふっ・・・

美奈は理事長から依頼された薬の開発を利用して、予算の着服や完成品を使って商売をして、利益を得ていた。
やり方次第ではまだ予算を引き出せるし、相手を選んで商売をしていけば、いくらでも儲けられそうだった。


「はい。来週の成績優秀者を集めて行われる模試対策合宿でテストをしてみたいと思います。
いかがでしょうか?」
「なるほど!・・・模試対策合宿か。そこなら全員個室で宿泊するし、好みの女子生徒を合宿に参加させることができるから・・・よし!それで決まりだ!」
「ひっ!な、何!」

「美奈君!素晴らしいよ!今度のボーナスは期待していていいからね!」
テーブル越しに身を乗り出した深澤が美奈の手を握って感謝を伝える。
大げさな仕草にドン引きしながらも、美奈は微笑んだ。

「あ、ありがとうございます。では、薬について少し説明をさせて頂きたいのですが・・・」
「ん?説明・・・あ、ああ、そうだな。頼むよ」
美奈は深澤の手を優しく剥がすと、立ち上がって説明を始める。


「理事長から依頼のありました、寝ている間にHな事をしても起きない、起きても覚えていない。そして起きている時と同じように身体が反応する薬。
お待たせしました、やっと開発することが出来ました。
この薬の素晴らしい効果がなぜ可能なのか、それを説明させて頂きます。
そもそも・・・」

真面目な顔で説明を聞いている風の理事長だが、頭の中は早くも合宿にどの女子生徒を参加させるかで一杯だった。
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