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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第14章 禁断 編 2-1
太腿から膝、つま先までミニスカートから覗く生脚を綺麗に揃えている。手
は自然な仕草で両手を合わせ、白い太腿の上に置いていた。
そのスッと伸びた脚線美に見とれてしまいそうになるが、大きく綺麗な瞳で
見つめられていることに気が付き、思わず咳払いをしてしまった。

「ありがとうございます。お忙しい時期なのに、申し訳ありません」
ぎこちなさの残る笑顔を浮べながら雅が言った。
「面接の練習、か?うん、いい心掛けだな」
普段の遠慮のない軽い口調と違うことに感心したが、彼女は突然表情を崩し
、ふぅっと息を吐いた。
「えへへ、どう?上手でしょ?ね?上手でしょ?」
「何だ、もう続かないのか?」
すぐにいつもの様子に戻ってしまった。やれやれと思い、もう少し続けなさ
いと言っても、彼女は魅力的な笑顔で話しだす。
「だって、舌を噛みそうになっちゃうの。緊張しちゃうし」
思わず吹き出してしまった私に、彼女も目を細めて小首を傾げながら微笑み
を見せる。
自分の魅力が良く分かってるな、雅は・・
そう思いながら、釣られてつい微笑んでしまう。
美人顔の雅は、一見冷たそうに見えてしまう時があるが、それを打ち消すた
めに意識して今の笑顔を見せているのを私は知っていた。

「コーチ、何をしていたんですか?あっそれって今度の大会の・・・」
「こら!覗くんじゃない!」
素早く腰を浮かせて机の上を覗き込む雅に、慌てて資料を裏返した。
「えー!コーチのケチ!」
「見せられる訳ないだろ!ほら、座ってなさい」
視線を机の上から彼女に戻そうとして、思ったより近くにある横顔にドキリ
としてしまう。上半身を前に傾けながら、下に垂れる綺麗なセミロングの髪
を左耳に掛ける様にしてかき上げている。至近距離で目が合ってしまい、同
時に桃の甘い香りが、微かに私の鼻をくすぐってくる。
「す、座りな、さい・・・」
「・・・はい・・・」
しっかりと私を見つめてきた後、口元に微笑を残しながらようやく椅子に戻
った彼女は、最初と違って無造作に脚を投げ出して座り、また真っ直ぐに見
つめてくる。
お尻側は直接下着が椅子に触れているはずだった。私ははそれを像像しなが
ら、ミニスカートからスッと伸びている生脚に再び見とれていた。
「コーチ・・・進路の事なんだけど・・・」
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