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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第15章 バイト(マッサージ)編 1-1
「えっ!バイト代出るの?」
「当り前じゃない。これでどう?それにマッサージするのは、今予約を入れ
ているお客様だけでいいから」
「そんなに、くれるの?」
魅力的な金額に、すぐに新しいカメラやゲーム機本体が頭に浮かんでくる。
買える・・・頑張れば買えるぞ・・・
思わずニヤついてしまってからハッとしたが、遅かった。ニコニコしながら
彼女はスマホから資料を送ってきた。
「お客様の資料とマッサージコースの説明を送ったわ。どんなローションを
使うかもわかるようになってるから。さあもう家に帰りなさい」
「はっ?どうして?」
「レイヤーの娘達が来ることになってるから。どんなコスプレをするのか考
えたいんですって。急ぎなさい。時間を無駄にしないで!」
「えっーー!そこまで話が進んでるのかよ!」

話が済めばすぐに行動に移す彼女の性格はよく分かっている。結局俺は引き
受ける返事などしていないのに、マッサージ店で働くことになってしまった
。それも女装、いや女の子のコスプレをして・・・
もう多額のバイト代で自分を納得させるしかなかった。
彼女が甘えた声でイケメン看護師を呼ぶ声を聞きながら、俺は部屋を後にし
た。
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