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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第15章 バイト(マッサージ)編 1-1
「いやいや、無理でしょ!だって・・・」
彼女の言う店とは、女性専用のマッサージ店のことだ。

小さかった俺は、大変なことだったろうな、位しか覚えていない。でも頑張
って技術を身に付け開業したお店は幸いにも繁盛して、俺は何不自由するこ
となく暮らすことが出来ていた。
シングルマザーの立場でそれがどれほど大変なことか、それくらいは俺でも
容易に想像できる。
だから俺は小学生のころから帰ってきた母親の疲れが取れるようにと、教わ
りながらマッサージをしてきた。なので、それなりの技術が身についている
とは思う。しかし、お店を手伝うことは無理に思えた。
「高校生の俺が出て行ったらお客さんは引くだろ、普通!そりゃ手伝ってあ
げたい気持ちはあるけどさ」
「う~ん・・・やっぱり無理かなあ・・・そうだ!いいこと思いついたよ!」
今思いついた、と言っているけど、嘘なのはすぐに分かった。いたずらっぽ
い目をしながら口角を上げて見つめてくるときは、よからぬことを考えてい
る証拠だった。でも、そんな彼女の表情がまた魅力的で困ってしまう。

「聖杏学園の同級生の女の子に、コスプレイヤーで有名な子がいたでしょ?
レイヤーのサイトで常に10位以内に入っている娘が二人も。
その子達にお願いしてみれば?」
「何を言い出すんだよ!俺は女装の趣味はないから!それに似あうわけない
だろ。すぐにバレるって!」
「そうかなぁ、似合うと思うけど。それに女装じゃないからね。コスプレだ
から。コスプレなら貴方も興味あるでしょ?」
上目遣いで見つめてくる彼女の得意技に、俺はそれが分かっていても目が離
せなくなってしまう。
「べ、別に・・・興味があるわけじゃ・・・」
「うそ!撮影会にも行ってるでしょ?母親が知らないとでも?・・・」
くそっ、バレてんのかよっ!・・・
確かに仲良くなったレイヤーもいて、指名されて撮影を頼まれることもある。
「それに実はもうその娘達にオファーしちゃったの。貴方のことも知ってた
わよ。大丈夫ですよって、きれいなお姉さんになりますよって言ってたもの」
なぜかドヤ顔で微笑みながら俺を見つめてくる。開いた口が塞がらなかった。
もう頼んでしまったって?・・・冗談じゃない!・・・
「そんなこと知らないよ!俺はやらないからな!」
「そう?・・・バイト代、これでどう?」
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