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女子大生 水野果歩
第29章 女子大生 水野果歩(29)
富田 「まぁとりあえず今日はさ、果歩ちゃんが早く彼氏の事を忘れる事ができるように俺達が協力するからさ。ささっ飲んで飲んで。」
そう言いながら富田は果歩の隣に座ると、果歩が使っていたグラスに新たにお酒を注いだ。
果歩 「あっ、富田さん、もう私は・・・。」
もう結構飲んだ後だ。
今日の果歩はすでに今までにないくらいアルコールを摂取してしまっていた。
これ以上飲むのは少し怖い気がする・・・
富田 「いいじゃんいいじゃん、たまには、この酒うまいんだぜ?」
果歩 「じゃあ・・・後一杯だけ・・・。」
断れない性格の果歩、これだけ進められたら、あと一杯くらいは飲まない訳にはいかない。
ゴク・・・ゴク・・・
富田 「お~いいねぇ!いい飲みっぷりだねぇ!」
グラスを口に運び、半分ヤケになった様に一気に入れられたお酒を飲み干す果歩。
もう今夜は・・・今夜だけは、ここにいる先輩達に甘えてもいいかも・・・と果歩は思い始めていた。
・・・はぁ・・・熱い・・・なんだか体が熱くなってきた・・・
どうやら富田がさっき注いだお酒はアルコール度数がかなり高めのお酒だったらしい。
ちょっとだけ覚めかけていたアルコールが再び効き始め、頬がさらにピンクになっていく果歩。
秋絵 「フフ、でもねぇ果歩ちゃん、女の子にはまだ果歩ちゃんが知らないような幸せがいっぱいあるのよ。」
富田とは反対側の果歩の隣に座った秋絵がポ~っとアルコールが回ってきている果歩に話しかけた。
果歩 「・・・私がまだ知らない幸せ・・・・ですか・・・?」
ボ~っとする頭で考えてみても秋絵の言っている意味がよくわからなかった果歩。
その時、秋絵は何やら怪しい笑みを浮かべて、果歩に気付かれないようにして山井に目で合図を送った。
山井はその合図を確認すると、ニヤっと笑い口を開いた。