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女子大生 水野果歩
第68章 女子大生 水野果歩(68)
冨田 「果歩ちゃんお疲れ!」
果歩 「お疲れ様です。」
冨田 「気をつけて帰れよな。」
果歩 「ぇ・・・はい。」
冨田は実に素っ気無い態度だった。いや、いつも通りなのかもしれないが、その日の果歩にはそう感じたのだ。
心のどこかで冨田に何かを期待してしまっていた果歩は、少し裏切られたようなガッカリした気持ちでトミタスポーツを後にした。
タッタッタッタッ・・・
駅から出た果歩は、小走りで自宅アパートへ帰った。
ガチャン・・・・カチャ
果歩 「ハァ・・・ハァ・・・」
部屋に入り、ドアの鍵を閉めた果歩は、暗いままの部屋ですぐに服を脱ぎ始めた。
着替えではない。
下着姿になった果歩、間を空けずにブラジャーを取り、パンティにも手を掛ける。
パンティを下ろす時、大きな染みができた底部分からネットリした液体が糸を引いていた。
昨日と同じように部屋でひとり全裸になった果歩は、机の引き出しからあの紫色の玩具を取り出す。
ベッドに寝転がり、大きく股を開いてバイブを秘壺に挿入しようとする果歩。
濡らすための作業など必要ないくらいに濡れている、蜜壷は容易にバイブレーターを呑み込んでいった。
果歩 「ハァァ・・・富田さん・・・・」
はっきりと冨田の名前を口にしながら手を動かす果歩。
もう友哉からのメールをチェックする事はこの時の果歩の頭にはなかった。
ぼんやりと霧の掛かった官能の森を、果歩はあの日感じた快感を探してさまよっていたのだ。
しかし、どんなに必死で探しても、あの快楽世界へ通じる道は見つけることはできない。
果歩はいくら探してもそれが見つからない事などわかっていた。わかっていたが、オナニーを止めることはできなかった。
次のトミタスポーツのバイトの日も冨田の態度は変わらなかった。
冨田の官能的な肉体を見るだけの時間は、果歩をさらに追い詰めていた。
日々溜まっていく解放されない気持ち、溜まる一方のフラストレーション。
この週、果歩は毎日部屋に帰るとオナニーに没頭していた。
大学と雑貨屋さんのバイトを休み、一日中部屋で何かに取り付かれた様にオナニーをし続けた日もあった。
しかし、満たさない果歩の気持ち。
どんなに激しいオナニーをしても、何回バイブでイっても辿り着けないあの快感。
もはや果歩の我慢は限界に達しようとしていた。