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女子大生 水野果歩
第92章 女子大生 水野果歩(92)
秋絵 「果歩ちゃん、今日もお休み?」
知子 「・・・はい、そうなんですよ。」
秋絵 「フフ・・・なんだか寂しそうね知子ちゃん。」
知子 「ぇ?・・・えぇ・・まぁちょっと・・・。」
秋絵 「・・・どうしたのかしらねぇ果歩ちゃん。」
知子 「・・・ほんと・・・どうしたのかなぁ・・・。」
秋絵 「果歩ちゃんに連絡、してみたの?」
知子 「ぇ・・・・・連絡は・・・してないんです。」
秋絵 「あら、どうして連絡しないの?果歩ちゃんの事、心配なんでしょ?」
知子 「それは・・・・。」
『あーさっぱりしたぁ!果歩ちゃん風呂空いたから入っていいぞぉ!俺はベッドで準備運動して待ってるからよっ!』
あの夜、果歩としていた電話越しに聞こえた男性の声。
知子はその時酔っ払ってはいたが、果歩の後ろから聞こえたあの男性の声の事ははっきり覚えていた。
果歩は実家に帰っていると言っていたが、あの男性の声を聞いた瞬間、それが嘘である事は知子にはわかった。
果歩は嘘をつくのが苦手だ。果歩といつもいっしょにいた知子には果歩がつく嘘など簡単に見破れてしまう。
果歩は男の部屋にいる。
知子は直感でそう思った。
それが知子が果歩に連絡しずらい理由。
遠距離恋愛で現在は2人の間に問題が発生しているとはいえ、果歩には知子もよく知っている友哉という彼氏がいるのだ。
果歩が浮気してるなんて・・・
しかしその可能性は十分に考えられた。なぜなら知子は果歩がかなりの寂しがり屋さんである事をよく知っていたからだ。
・・・もう・・・果歩ったら・・・