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女子大生 水野果歩
第109章 女子大生 水野果歩(109)

友哉 『ホントごめん!信じられないようなトラブルが偶然重なっちゃってさぁ、連絡できなかったんだよ。・・・果歩元気にしてた?』


果歩 「・・・ぇ・・・・」


友哉 『・・・果歩・・・?聞こえてる?』


果歩 「え?う・・・うん・・・でも、私友哉にメールも電話もしたけど・・・。」


友哉 『いや実は携帯もパソコンも同時に調子悪くなっちゃってさ、受信はできても発信ができなくなっちゃったんだよ。ホントごめん、今日やっと直ったからさ。』


果歩 「・・・携帯とパソコン・・・壊れてたの?本当?」


友哉 『うん、それですぐに直ればよかったんだけど、日本の携帯とパソコンだからこっちじゃいろいろと時間が掛かっちゃって。』


予想していたのとは違う友哉の話に、果歩は戸惑うばかりであった。


果歩 「でも・・・でも、私1回友哉に電話して・・・そしたら・・・。」


友哉 『あ~あの時、女の子出てビックリしただろ?あの時こっちの学生の家でホームパーティしててさ、そこで酔っ払った韓国の学生に俺ワインかけられちゃってさ、汚れたからシャワー借りてたんだけど、その間に果歩から電話あって、それも酔っ払った日本人の女の子が勝手に出ちゃったんよ。・・・でも、もしかして何か勘違いさせちゃったか?その時まだ携帯直ってなくて、掛けなおせなかったんだよ。』


携帯を耳にあてた果歩の目はフローリングの床の一点を見つめたまま動かなかった。


果歩 「・・・うそ・・・・そんなの嘘だよ・・・・」


ボソっと小さな声でそう言った果歩。


友哉 『・・・え?果歩?どうした?ごめん、もしかして本当に勘違いしてた?』


果歩 「そんなの・・・うそだよ・・・だって・・・そんなの・・・。」


果歩の目からはポロポロと涙が流れていた。

果歩は誰よりもよく知っているはずだった、友哉は嘘をつけない人、浮気をするような男性じゃないという事を・・・。


なのに・・・なのに私・・・


友哉 『もしもし?・・・果歩?どうした?・・・もしもし?』 


果歩 「・・・ぅ・・・ヒック・・・ぅ・・・・」


涙が止まらない。

耳に友哉の声が届いても、果歩はなかなか声を出す事ができなかった。


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