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女子大生 水野果歩
第1章 女子大生 水野果歩(1)
「そっかぁ、友哉君もう行っちゃたんだぁ、果歩寂しくなるね。」
「うん……でもメール毎日するって約束したし。」
大学の食堂、果歩とランチをしながらそう話す相手は友達の知子だ。
「でも心配よねぇ、1年だもんねぇ」
「え?なにが心配なの?」
果歩と知子は卓球サークルで出会った仲のいい友達、よくこうして大学の食堂でランチを食べたり、大学以外でも買い物に行ったり食事に行ったり、恋愛の相談もよくする仲である。
「浮気よ、向こうの学校って日本人も結構いるって聞くじゃない?あ、相手が日本人とは限らないか、すっごい綺麗な金髪の子とかいたりして。」
「う、浮気なんて!浮気なんて友哉がするわけないよ……もう!何言ってるの知子ちゃん。」
知子は冗談のつもりだが果歩は結構動揺した様子。
「冗談冗談!フフッでも、友哉君みたいなまじめな人が意外と・・・だったりして。」
悪戯っぽく笑う知子、こうやってなんでも真に受けてしまう果歩をからかうのが好きなのだ。