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女子大生 水野果歩
第1章 女子大生 水野果歩(1)
「も~ないよ、友哉に限って。それより知子ちゃん、私バイト増やそうかなって思ってるんだけど、友哉は1年いないし、こうなったらいっぱいお金貯めようかなって思って。」

「へぇ、でもたしか今果歩がバイトしてる雑貨屋さんってあんまり給料良くないんじゃなかった?お店は可愛いけど。」

果歩は大学に入ってからは前々から気に入っていた可愛らしい雑貨屋で週三日アルバイトをしていた。

「うん、でも雑貨屋さんのバイトは続けたいから他の3日間に別のバイト入れようかと思って。」

「え~!じゃあ果歩週6日もバイトするの?きっついよ~。大丈夫?」

確かに大学生の中にはバイトのし過ぎで大学の勉学と両立ができなくなっている学生もいる。

「ん~でも友哉もいっぱいバイトしてたけど頑張って大学と両立させてたし、私もなんか頑張ってみたいの。ねぇ、知子ちゃんどっかいいとこ知らない?できれば時給が良い所。」

「ん~いいとこねぇ」

腕を組んで考える知子。

「ん~まぁ果歩は可愛いしやろうと思えばすっごい稼げる仕事はあるわよねぇ。フフッ、日給何万ももらえる仕事。」

知子はまた悪戯っぽく笑みを浮かべて言った。

「え~日給何万も!?・・・でもそれってすっごく如何わしくない?」

「フフッ、意外と果歩はそういうの向いてるかもねぇ。果歩ってムッツリだし。」

知子のその言葉を聞いて果歩は顔を赤くする。

「ち、ちが……もぉ何言ってるの知子ちゃん、もっと普通のバイトでだよぉ。」

「フフッ、冗談よ。でも動揺してるとこ見るとムッツリは図星でしょ?」

「違うってば!!」

恥ずかしそうに顔を真っ赤にして怒る果歩と、それを面白がって笑う知子。

すると、そんな2人に近づいてくる人物がいた。

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