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女子大生 水野果歩
第149章 女子大生 水野果歩(149)

アパート前に到着し、果歩は知子の両親にお礼を言って車を降りようとする。
果歩 「ありがとうございました。」
母 「いえいえ、こちらこそ。また知子が向こうから帰ってきても仲良くしてあげてね。」
果歩 「はいっ。」
そう言って果歩が車を降りたところで、知子の母が突然何かに気が付いたようにニコニコ笑顔で果歩の方を見た。
果歩 「・・・・?」
母 「フフッ・・・あれ、もしかして果歩ちゃんの彼氏さん?」
果歩 「・・・ぇ・・・?」
そう言われて果歩は知子の母が視線を送る方向を見た。
そこにはアパートの前に止めてある黒い高級車から降りてきた富田が立っていた。
母 「あら・・・年上の方?カッコイイ人ね、スポーツマンタイプかしら。・・・フフッ果歩ちゃんああいう人が好みだったのね?フフッ・・・お似合いね。」
知子に似てそういう話が好きな知子の母は、嬉しそうに果歩にそう言った。
果歩 「・・・あ、あの・・・」
母 「あらやだ、おばさんが若いカップルの邪魔しちゃいけないわねっ。」
知子の母は果歩の耳元で『また今度うちに泊まりに来た時、話聞かせてね』と嬉しそうに言ってから、そそくさと車に乗り込んで、窓から手を振りながら去っていった。
果歩 「・・・・。」
無言で立っている富田に、果歩はゆっくり歩み寄っていく。
果歩 「・・・・富田さん・・・。」
富田 「大林が待ってるから行くぞ。車乗れよ。」
果歩 「・・・・はい・・・。」

