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女子大生 水野果歩
第149章 女子大生 水野果歩(149)


知子 「・・・じゃあ果歩、元気でね。まぁ1年なんてあっという間よ、ね?」


果歩 「・・・うん・・・。」


知子 「・・・行ってくるね。」


果歩 「・・・うん・・・。」


果歩にお別れの言葉を送って搭乗口に向かって歩き出した知子。


果歩 「・・・・・。」


果歩は知子の背中を見つめながら少し考えた後、涙を拭って笑顔をつくった。


果歩 「・・・・知子ちゃんっ!」


果歩の声を聞いて立ち止まり後ろに振り返る知子。


果歩 「あ、あの・・・おみやげ・・・忘れないでね・・・。」


知子 「え?フフッ・・・分かったわよ!果歩ぉ!私がいない間に太らないようにね!」


果歩 「それはこっちのセリフっ!」



最後に果歩が元気を振り絞った事で、2人は笑顔でお別れをする事ができた。

しかし、それでも果歩の心の中は暗いままだった。

毎日当たり前のように会って、当たり前のように話して笑い合っていた親友が、遠くに行っちゃう・・・。

果歩が寂しがり屋という事もあるが、特に今の果歩にとって、親友という心の支えがいなくなるのはとても不安な事であった。


空港からの帰りは、知子の両親が車で果歩のアパートまで送ってくれた。

知子の両親は2人共とても優しい人で特に知子の母は、知子に似て豪快で元気の良い人だった。


母   「ごめんねぇ果歩ちゃん、あの子のために見送りまでしてもらっちゃって。」


果歩 「い、いえ・・・。」


母   「いつもウルサイでしょあの子?子供の頃からおしゃべり好きで、まるで口から生まれてきたような子だったわ。」


果歩 「フフッそうだったんですかぁ。知子ちゃんといるといつも楽しくて、私知子ちゃんと友達になれてホントに良かったです。」


母   「知子の方こそ、果歩ちゃんみたいな可愛くて優しい子がお友達になってくれて、ありがとね果歩ちゃん。果歩ちゃんのお陰で知子はいつも元気なんだと思うの。」


果歩 「そ・・・そんな・・・いつも元気をもらってるのは私の方です。」


果歩も知子も実家を出て1人暮らしをしていたが、休みの日にお互いの実家に行って泊まりで遊んだりしていたので、お互いの両親の事はよく知っている。

果歩が知子の実家に行く度に知子の母親は、果歩の事を可愛いだとか優しい子だとか知子とは大違いだとか言って褒めていた。

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