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女子大生 水野果歩
第164章 女子大生 水野果歩(164)

裕子 「果歩ちゃん、実はあのね・・・果歩ちゃん最近元気なかったから後藤君の提案で皆で果歩ちゃん誘ってご飯でも食べ行こうかって。」
裕子の口から出た意外な言葉。それを聞いて果歩は申し訳なさそうに口を開いた。
果歩 「そうだったんだ・・・なんか・・・ごめんね・・・気を付かわせちゃってたんだね・・・。」
後藤 「まぁ気にするなよ水野、俺達友達だろ?今度の日曜は皆でパァっとやろうぜ!皆で飲み会とか最近やってなかっただろ?」
裕子 「まぁ後藤君が幹事だから美味しいお店じゃないかもしれないけど、果歩ちゃんどうかな?」
後藤 「バーカ大丈夫だって、俺こう見えて結構美味しい店知ってるからよ、な?水野来るだろ?」
果歩 「・・・うん・・・ありがとう後藤君、裕子ちゃん・・・日曜日だよね、うん、分かった。」
果歩は笑顔を作ってそう答える。
心は疲れていた果歩だったが、後藤と裕子の計らいは素直に嬉しかった。
いつも知子か友哉といっしょにいた果歩にとって、後藤と裕子は今まで特別仲の良い友人という訳ではなかったが、こんな風に自分の事を心配していくれた事に果歩は内心感動していた。
富田に会えなくて真っ暗になっていた心に、ほんの少しだけ光を当ててもらったような、そんな気分であったのだ。

