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女子大生 水野果歩
第165章 女子大生 水野果歩(165)

後藤 「おぉ水野飲んでるかぁ?今日はパアっと飲んで嫌な事は全部忘れようぜ。」


果歩 「う、うん・・・ありがとう後藤君。」


果歩の隣の席に座った後藤が明るく声をかけてくる。

自分を元気付けようと気を配ってくれているのだと、果歩は素直に思い、嬉しい思いだった。


裕子 「ちょっと後藤君、果歩ちゃんあんまりお酒飲めないんだから無理させちゃダメでしょ。」


後藤 「え?そうなの?まぁ今日は水野が酔い潰れても俺が介抱してやるから大丈夫だよ、な?ハハッ!」


裕子 「なんかイヤらしい・・・後藤君って。」


後藤 「おいおい、変な事言うなよ。水野が勘違いするだろ?」


裕子 「なーんか怪しいのよねぇ後藤君は。今日は私がいっしょに帰ってあげるからね果歩ちゃん。」


果歩 「フフッ・・・ありがとう裕子ちゃん。」


後藤は所謂イケメンで、よく女性にモテた。

180cm以上ある身長と、ニキビひとつ無い綺麗な肌、整った顔立ち。まるでモデルのようなその容姿と、持ち前の気さくな性格から、後藤に心奪われる女性は多い。

後藤とは今までそんなに話し込んだ事は無かった果歩。果歩の中で後藤はただ格好良い男の子という印象であったが、今日話してみて素直に優しくて良い人だと思った。

後藤の話は面白く、この店は酒も料理も美味しかったため、果歩は珍しく酒が進んでいた。

楽しかった。

久しぶりにこんなに笑った気がした。

近頃は泣いてばかりいたから。


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