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女子大生 水野果歩
第16章 女子大生 水野果歩(16)
「うん、ピッタリみたいね。着心地はどう?」
「すごく良いです。着る服まで、ありがとうございます。」
食事も済み、貸してもらったお風呂からあがった果歩は秋絵が用意してくれた薄いピンク色のネグリジェに袖を通した。
秋絵が着ている物とお揃いのシルクでできたそのネグリジェは、とても着心地が良く、サラサラとしたり肌触りから高級感も感じる。
「じゃあお茶でも入れるね。ソファにでも座って楽にしてて。」
「あ、はい、ありがとうございます。」
果歩の前で湯のみにお茶をそそぐ秋絵。
「果歩ちゃん、もう眠くなってきちゃった?」
「いえ、まだ大丈夫ですよ、もう明日は午前の講義は休もうかなぁって思っちゃたりしてます。」
そう悪戯っぽい笑顔をつくって果歩は言った。
「フフ、実は私も今そうしようかなって思ってたの。フフ、今夜は夜更かししちゃいそうね。」
微笑みながら秋絵はそう言った。果歩もたまにはいいですよね、と明日は2人で午前は大学を休むことに決めた。
それからリビングのソファに座りながら他愛のない話をしていたふたり。
そんな中、ふと秋絵があのことを果歩に聞きだした。
「・・・そういえば果歩ちゃん、私があげた誕生日プレゼント、使ってみた?」
秋絵のその言葉を聞いて一瞬固まる果歩。
「えっ……あの、えっと・・・プレゼントですか?」
「フフ、ごめんね、あんなプレゼント、ビックリしちゃった?」
自分でも顔がカァっと赤くなっていくのがわかった。
「・・・あの・・・はい・・・。」
「でもね、意外と女の子でも持ってる子多いのよ、ああいうオモチャ。だから、そんなに恥ずかしがらなくてもいいのよ。」
「そう・・・なんですか・・・?」
「フフッ、それで、果歩ちゃんは使ってみてくれたのかな?」
微笑みながら果歩の表情を確認する秋絵。
さらに顔を赤くする果歩は、ゆっくりと口を開いた。
「あの・・・えっと・・・はい……あ~恥ずかしいよぉ・・・でもでも、秋絵先輩もああいうの使ったりするんですかぁ?」
意を決して果歩は正直に秋絵に告白した。
それは信頼する秋絵だからこそ言えたのかもしれない。