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女子大生 水野果歩
第198章 女子大生 水野果歩 (完)
数ヵ月後・・・
果歩 「ねぇ友哉、まだかなぁ?」
友哉 「もうすぐだよ、たぶんあの飛行機だから、あそこから出てくるはずだよ。」
友哉と果歩の2人は、空港のターミナルである人を待っていた。
特に果歩はその人が帰ってくる事を心待ちにしていて、昨日は一睡もできなかった程だ。
果歩 「まだかなぁ?ねぇまだかなぁ?」
友哉 「ハハッ、ちょっと落ち着けよ果歩、もうすぐって言ってるだろ?」
果歩 「だって友哉がもうすぐって言ってからもう大分経ってるよぉ。」
友哉 「もうすぐだよ、もうすぐ。・・・あ!ほら!人が出てきた。」
果歩 「え・・・え!?ん~どこかなぁ・・・人が多くて見つけられないよぉ。」
友哉 「だけどこの中にいるのは確かだと思うよ。」
果歩 「ん~そうだけどぉ・・・・・・あっ!!!」
思わず大きな声を上げた果歩。その瞳には人混み中からこちらに大きく手を振っている女性の姿が映っている。
友哉 「ハハッ・・・居た居た。」
友哉が微笑みながらそう呟いた時には、果歩はすでにその女性の方へ向かって走り出していた。
知子 「果歩ぉーーー!!!」
果歩 「知子ちゃん!」
駆け寄った2人はターミナルの中央で周囲の視線も気にせずに強く抱き合った。
1年ぶりの親友との再会。
果歩 「はぁぁ知子ちゃん・・・ぅぅ・・・嬉しい・・・会いたかった・・・」
少しだけ背の高い知子の胸で涙を流す果歩。
知子 「もぉ~果歩は全然変わってないね、相変わらず泣き虫なんだから。」
しかしそう言う知子の眼にも涙が滲んでいた。
そして果歩も泣きながらこう言い返す。
果歩 「・・・知子ちゃんも・・・ちょっと太ったみたいだけど、それ以外は全然変わってないね。」
知子 「・・・ホントに変わってないわアンタ・・・。」
【完】