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女子大生 水野果歩
第21章 女子大生 水野果歩(21)
「監視員、ですか?」

「そうそう、まぁ大して難しい仕事じゃないんだけどね。決められたルール守ってない人とかを笛を吹いて注意したり、誰か溺れたりしてないかチェックする係なんだけどさ。」

「そうなんですか……はい、わかりました。」

「そろそろ受付の仕事にも飽きてきてただろ?」

「エヘヘ、はい、ちょっと。」

果歩は悪戯っぽく笑顔をつくって言った。

確かに受付の仕事は飽きてきたと思っていた果歩、新しい仕事を与えてもらえたのは正直嬉しかった。

「よし、じゃあこれに着替えて。」

そう言って富田は手に持っていたビニール製の袋を果歩に渡した。


「あの……これは?」

「水着だよ。」

「えっ、水着になるんですか!?」

「そうだよ?プールでの仕事だから、もしかして水の中に入ってもらう事もあるかもしれないしね。」

「はぁ、そうですかぁ……でも……」

「さぁさぁ!着替えて着替えて。」

「……はい、分かりましたぁ……。」

笑顔で急かすようにそう言ってくる富田。

果歩は考える余地もなく水着の袋を持って更衣室に入っていった。

まさか今日自分が水着姿になるなんて予想もしていなかった。

・・・どうしよう・・・水着なんて・・・

・・・でもなんだか断りづらいし・・・はぁ・・・

ため息をしながら袋の中を見つめる果歩。

「果歩ちゃ~ん!着替えたら仕事の説明するから早くしてねぇ!」

ドアの向こうから富田の声が聞こえる。

「は、は~い!」

・・・んもう・・・しょうがないかぁ・・・

果歩は意を決して自分の着ている服に手を掛けた。

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