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恋文
第1章 05/09/2016

あなた、元気にしていますか?
わたしは、少し想いを馳せるとすぐに涙が零れるようになりました。
張り詰めていた気持ちを弛めたからでしょう…
のんびりした暮らしに戻りました。
甘酸っぱいあなたへの気持ちがいつも心にあります。
離れていて寂しいけど…あなたがずっと心にいて、わたしの心はあたたかです…とても。
あなたの心もあたたかであると良いです。
今日は台風の後で、よく晴れて、いい風が吹いています。
空には帯状の雲、少し切ない夏の終わり。
秋を感じさせる爽やかな風に吹かれて、ダイニングの前のプライベート空間で、ウッドデッキのベンチに腰掛けてこの恋文を書いています。
風に吹かれるバンブー風鈴の長閑な音がわたしの意識を南の島に運んでくれます…
今日もスーパー前で白い車だと思って運転席のドアに手をかけたら、違う人の車でした。
昔からよく、間違えましたよね。ふふふ
白い車だと思って助手席に乗り込んだら、全然知らない男性で…
今も全く変わっていません、もう50回位は間違えましたかね…
今日はお金は持って買い物も行きました。
「お金足りる?」ってレジの人にいつもお世話になってます、みんなよくしてくれて幸せです。
最近は、エレベーターのボタンも前より早く気づくようになりました、押さないと動かないなんて気づきませんでした…
もう少し日が落ちたらお散歩しに行きます。
一緒に手を繋いで歩きたいです。
風に乗ってあなたのお傍に行きたいです。
あなたは、よく来たと言って、膝に抱えてくださいね。
思いきり甘えたいです。
かわいいと言って撫でて抱きしめてくださいね。
ありがとねって、誉めてくださいね。
あなたから離れない蝶がいたら、それはわたしかもしれません。
どうぞ、そっと愛でてやって下さいね。
大好きなあなたへ・・・

