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灼熱のLUNATICA MARE
第1章 光の旋律、囚われの姫

その日は、やけに夏の日差しが熱くて、むせ返りそうな程の熱気に満ちていた。蝉の鳴く声すらも、夏の暑さを手伝っているようにかんじられる、そんな中···。

「っ、···」

不意に、頭が軽くなったような眩暈を感じて、気持ち悪さが込み上げて来た。フラフラと近くの電信柱に手を着いて、眩暈が落ち着くまで待つが、治る所かグニャグニャと視界が歪み始め、これはとうとうヤバイと確信した時には、私の意識は一気に暗転した。

-まるで、空に体を投げ込まれたような浮遊感と共に···。



* * *



「ん···、」

温かい、何かに包まれているような。
それに、何だかフワフワして気持ちいい。
高級なベッドか何かに横になっているような···?
そこで、私の意識はゆっくと覚醒して行く。
目を開けたその視線の先には、月夜に照らされて薄く弧を描く唇、月夜に染まった淡い金色の髪、吸い込まれそうな深い蒼い瞳、整った顔立ちのお兄さんが私を抱き締め不敵な笑みを浮かべていた。

「ぇっ、···え?」

これは一体、どう言う事?
この人は誰?ここは何処、そんな思考が頭を過ぎるが、抱き締められている事に今更気が付いて、私は慌てて彼の胸板を押して距離をとろうとするが。

「きゃっ!はっ、離して!」

背中に、腰に、腕を回されガッチリとホールドされてしまい、身動きが出来ない。それどころか、男の人とはそんな経験すらしたことが無い私の心臓はドキドキとけたたましいくらいに鼓動を刻んでいる。ついでに、顔が熱くて、私の頬はこれでもかと言うくらい、きっと赤いであろう事は用意に想像出来た。

「離して、だと?」
「···、っ!」

耳元で、吐息混じりに囁かれた低い声。
耳にかかる熱い吐息に擽ったさを覚えて、背中にゾクゾクとした何かが走り、ビクりと肩を震わせば、男の人はクスッと笑ったようだった。

「俺の部屋に無断で入り、尚且つ夜這をしに来た輩がどんな女かと思えば···」
「よっ、夜這?!」

誰が、私が?!そんな冗談は止してよ。どくり、と嫌な音が胸に響く。夜這などと、冗談じゃない。どちらかと言えば、小心者の私にそんな事が出来るはずがない。何故抱き締められているんだ。慌てた私は、再び胸板を押して距離をとろうと押した。


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