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灼熱のLUNATICA MARE
第1章 光の旋律、囚われの姫
彼にとって、私の抵抗は些細なものでしかないらしく、簡単に両手首を取られて仰向けにされてしまい、ベッドに縫い付けられるようにまとめあげられてしまった。抵抗する術もなく内心焦っていると、不意に彼の顔が近づいて来たので慌てるように顔をそむければ···。その行動を酷く後悔する事になったのは過言ではない。
「ひっ!」
「可愛くない声だ。もっと、可愛いく鳴いてみろ」
耳を唇で挟まれたかと思えば、耳の中を堪能するように舌先で丁寧に舐めあげられ、彼の熱い吐息と水音だけで思考がおかしくなりそうで、"知らない"感覚が体の中を駆け巡るようで、私は体を固くした。そんな私にお構い無しに、行為はエスカレートして行く。短いスカートら剥き出しの太ももに大きな彼の手が添えられて、するすると這うように、ゆっくりと焦らすようにスカートの中へ。
「やっ!···止めて」
「止めて?夜這に来たくせに、おかしな事を言う。こんな短い腰に巻いた布で来ておいて、···まさか、処女でもあるまいに?」
「しょっ、···」
「どうした、言ってみろ。処女ではないんだろう?今更恥ずかしがる事が何処にある」
もしかしたら、処女だと素直に伝えたら止めてくれるのではないか。そんな淡い期待が胸に過ぎり、意を決して私は言う事にした。素直に言えば、きっと。
「わ、私、貴方を夜這に来たわけではありません!···それから、···」
恥ずかし過ぎて、顔から火が出そうな程の火照りを感じて、視線を逸らしてポツリポツリと話すので限界で、呼吸すら辛く感じる。
「ほーぅ?···、それから?」
「出来れば、その···"そう言うの"はした事がないので、出来れば止めていただきたいなーと···」
「···、ならば、お前が本当に処女ではないかは、俺が調べさせてもらう」
ドクンと、心臓が音をたてた。
今、目の前の彼は何と言った?自分の目で確かめる。そんな事を言っていなかっただろうか。だとしたら、それは···。
「···えっ?」
言うが早いか、彼は私の両手首を近場にあった布で縛り、抵抗できないようにとベッドの柵に縛り付け、私の足の間には体を割り込ませた。